2025年9月1日

今までのクルーズ旅行記









【2019年GW】
ノルウェージャン・ブリス

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【2019年1月】
飛鳥II

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【2018年年末年始】
シンフォニー・オブ・ザ・シーズ

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【2018年8月】
毎年恒例の夏の女子旅クルーズ ダイヤモンド・プリンセス

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【2018年6月】
リーズナブルなリバークルーズ見つけた! アマデウス・ブリリアント

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【2018年1月+GW】
リスクはノロい、揺れる、変わる。こうすれば楽しいコスタ・ネオロマンチカ

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【2017年11月】
ハーモニー・オブ・ザ・シーズで7泊8日で食べ飲み滑る

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【2017年8月】
目指せ永遠のプリンセス! ダイヤモンド・プリンセスで8泊9日でお祭りをめぐるクルーズへ

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【2017年GW】
オーシャニア・リビエラでゴールデンウィークにアテネからローマまで7泊8日のエーゲ海地中海クルーズ

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【2016年12月】
「るるぶクルーズ」の編集をお手伝いのため、2泊3日で飛鳥IIのクリスマスクルーズに乗船

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【2016年8月】
台風の荒波だってなんのその。ダイヤモンド・プリンセスでお盆が過ぎに東京脱出クルーズ

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【2016年8月】
猛暑の日本海+釜山クルーズ 舞鶴発着5泊6日

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【2016年6月】
たった3泊4日の短いクルーズだったけれども、4月に就航したばかりのオベージョン・オブ・ザ・シーズに乗船!

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【2016年GW】
セレブリティ・ソルスティスで、前半はハワイを周遊し、後半は太平洋を東に進む10泊11日の片道クルーズ

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【2015年8月】
クルーズ大好き!な女性4人でダイヤモンド・プリンセスで10日間のクルーズ。

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【2015年GW】
GWにフランスの探検船ポナン・ロストラルに。いい評判も悪いうわさもあったチャータークルーズの体験と感想をまとめました。

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【2014年8月】
1周目は夫Gと、2周目は女性ばかり4人一室で、サン・プリンセス北海道周遊クルーズに計15日間連続乗船。

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【2014年4月】
ロイヤル・カリビアンのボイジャー・オブ・ザ・シーズ-済州島・釜山7日間に友人のリエと読者モニターとして乗船。雑誌クルーズで紹介されました。

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【2013年8月】
スプレンディダで気に入ったMSCのヨットクラブにディビーナで再乗船。海から行くギリシャやトルコは、猛暑の東京よりずっと涼しかった。

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【2012年8月】
最初のクルーズで乗った懐かしのセレブリティで、今度は夏のアラスカに。アクアクラスでアクアなクルーズライフを堪能した。
猛暑の東京とはあまりに気温が違って寒さに震えることに!

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【2011年12月-2012年1月】
MSCスプレンディダのヨットクラブで、2週間後に沈没したコスタとほぼ同じコースを巡る。海が荒れて2回も寄港地変更したけれども、無事乗り切った。

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【2011年4月-5月】
やむを得ずキャンセルした夏のバルチッククルーズの代わりに、GWにプリンセスでメキシカンリビエラに行くことに。クルーズ料金の差額でフンパツして初めてのスイートに泊ることにした!

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【2009年4月-5月】
どうせ食べ物はまずいでしょと諦め半分で乗ったプライド・オブ・アメリカだけど、なかなかどうして。久しぶりのアメリカ流でのハワイ諸島巡りはけっこうあれこれ楽しめた。

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【2008年4月-5月】
着物もダンスもこなれたつもりの3度目のクルーズ、2度目の地中海(+大西洋)は、コスタ・ヴィクトリアで。

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【2006年8月-9月】
リフレッシュ休暇を使って、このために着付けとダンスを習って出かけた、コスタフォーチュナの地中海クルーズ

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【2004年12月-2005年1月】
今でも一番の思い出の初クルーズは、セレブリティクルーズのミレニアム号で東カリブ海を年越しクルーズ

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2025年8月1日

2025年8月 シンフォニー・オブ・ザ・シーズでニューヨークからバハマクルーズ

もう20年も前だけど、ニューヨークには3年ほど住んでいた。仕事も生活も楽しくて、任期が終わって帰るのにがっくり。(私のニューヨーク時代の日記ブログは>>こちら) ニューヨークに戻りたいと思いつつ20年も果たせないでいた。

でもいよいよ、ニューヨーク凱旋だ! だってニューヨークの対岸のケープリバティ発着のお得なクルーズを見つけたから。前の年のブラックフライデーセールでうんと安くなっていたWS(スイートギャランティ)で、シンフォニー・オブ・ザ・シーズでバハマクルーズ(プライベートアイランドココケイには必ず停泊)7泊だっ!
シンフォニー・オブ・ザ・シーズには、2018-2019年の年末年始で一度乗ったけど、ミュージカルショーのヘアスプレーはブロドウェイでも船でも映画でも見たから4回目だけど、絶対楽しいロイヤルカリビアンの船のスイートにお得に乗れるからいいのだ。

1 シンフォニー・オブ・ザ・シーズにスイートギャランティで乗るぞ!

ロイヤルカリビアンのスイートクラスには一度は乗りたいと思っていた。ロイヤルカリビアンのスイートはお値段別にSea(ジュニアスイート)・Sky(グランドスイートなどフルスイート)・Star(ファミリー向けの2-4ベッドルームやロフト)と上がっていく。お部屋にバスタブが付くし、お食事は専用ラウンジの隣のスイート専用レストランで。(ジュニアスイートはディナーのみ)
そんなスイートクラスをギャランティしてくれるWSというお部屋カテゴリーがあるのだ。しかもバルコニーにちょっと足したぐらいのお値段で。

なので一年前から空室数カウントと価格ウォッチを開始。ブラックフライデーセールの直前に一部屋3500ドルちょいで、予約確定。ブラックフライデーセールまで待っていたら満室になっていたので、ギリギリセーフ。これが最安値と思うことにする。

お部屋は出発の3か月ぐらい前に全額支払ったらジュニアスイート12630に確定となった。 スイートギャランティといっても、フルスイートがアサインされるのは相当まれらしくて、大体はジュニアスイートになる。それでもこのお値段なら充分。だってお部屋は少し広くなるしバスタブも付く。ディナーはゆったりスイートレストランで、アップグレードされたお食事ができる(はず。まあ、できたけど。)

2 乗船日はあれやこれやでへとへとに

8月10日、ニューヨーク3日目、いよいよ乗船日だ。
朝3時に目が覚めて、二度寝はあきらめて近くのニューヨーク大学の裏の公園までお散歩。
陽が昇った直後のニューヨークは涼しくて、お盆のころの東京とは大違い。毎年夏はニューヨークに長期滞在もいいかも、などと夢想する。(あくまで夢想)
ニューヨークの人たちは夏は長期バカンスにでかけてしまうので、意外と街は空いているのだと昨夜会った友人に聞いた。

10時にUberを予約して、10分ぐらい前からホテルの前で今か今かと待つ。ホテルのドアマンと「クルーズに行くの」「へー僕もこないだ行ってきたよ」「どの船に乗ったの?」「カーニバル」などと会話。
私が20年前にニューヨークにいた頃は、クルーズに行く人はハネムーンか何かのご褒美旅行で割りと珍しかったけど、今やこの普及状態だ。この後乗ったウーバーの運転手さんも、「家族で乗ってきたんだ」とノルウェージャンの船の前でみんなで撮った写真を見せてくれた。 ところが、港の手前で大渋滞。ほんの500メートル進むのに30分ぐらいかかる。船はそこに見えているのに!
後から聞いたらこの時間帯だと船から降りる人と早く乗りたい人が交錯して混むのではとのこと。お昼前に着いた人たちは案外スムーズだったらしい。
さーて、いよいよ乗船だっ。
一応スイートだから優先乗船だったんだけど、船内はもう人でいっぱい。 いったいこの人たちはどうやってこんなに早く船まで来たのかしら。(1-2時間ぐらいの運転の近所の州からなら、けっこうみんな車で来るらしい。いいなあ、近くて。)
乗船日は乗ってからが忙しいのだ。まず、ボックスオフィスへ。事前にアプリに出てくるショーや時間帯のほかに、どんなものがあるのかをチェックして押さえるためだ。
やたら話の長いおばちゃんの次の次になってしまい、30分くらい辛抱強く待つ。席はロイヤルジニー(=バトラー)が確保してくれるスタークラスのスイートなら、こんな辛抱はしなくていいんだけどね。なんせ水平線シークラスのジュニアスイートだし。 やっとショー好きのG(夫)が納得できる予約と変更ができ、次はスイート専用レストラン「コースタルキッチン」のカウンターへ。やっぱり、ここも予約待ちの行列であった。
ここでもチェックイン時の荷物を持ちパソコンを担いだままの立ち通しで、30分くらい待つ。そしてディナーに来てもいいけど、フルスイートのお客様が優先なので、うんと遅いか、かなり早いかのどっちかにしてほしいと言われる。まだ時差ボケがあるからそれでもOKと、前半は5時ー5時半に。後半は8時過ぎにしてもらった。
結果的には、うんと早いか遅いほうが、ショーをあれこれ梯子できてよかったんだけどね。水平線シークラスのジュニアスイートだからと卑屈になりそうな自分がいた。せっかくのクルーズでそれは避けなくては!
さて初日のランチはどうしましょう。水平線ジュニアスイートだからコースタルキッチンではお昼は食べられない。ビュッフェはどうせ混んでいるしここなら穴場かなと、ソラリウムカフェに行ったけど、時間が遅くてやっぱり混んでいた。 行列に疲れて写真も撮っていないけど、混んでいない時間に行けばここは雰囲気も良いしお勧めです。

3 ジュニアスイート船上ライフ

お部屋が選べないWSギャランティの予約でアサインされたのは、12階右舷側の630号室。船の真ん中のよい位置だ。 プールデッキの2階下で、17階のコースタルキッチンにはお腹を空かせるために4階分を上がるちょうどいい距離。5階にあるジムはちょっと遠いけど、ジムの帰りにトレーニングの仕上げと思って階段を上がるのだっ。実際は部屋で充分できるので、私はほとんど部屋でストレッチやヨガをしてたんだけどね。
残念だったのはケープリバティからの出港時は、自由の女神が左舷側に見えること。部屋に入るのが遅くなってモタモタしてたら、もう船が動き始めている! 慌ててプールデッキに駆け上がった。
バイバイ、20年ぶりに再会したマンハッタン。また戻ってくるね! 住んでたアパートはあの辺かな、あんなビルは見たことなかったな、と目を凝らす。
直行便で来るとはいえ、昼夜逆転の時差があるニューヨーク発着クルーズだ。でも7泊のうち寄港するのは3カ所(ポートカナベラル・ナッソー・ココケイ)だけの、終日航海が多いゆったりした旅程だ。
なので、キャビンを洋上オフィスにして仕事する最初のクルーズだっ!と意気込んで、パソコン3台に外付けモニター、外付けキーボード、右手用と左手用のマウスまで、機材をたくさん持ってきた。
2025年のお盆の時期の私からのメールや電話は、ここから発信されておりました。
ロイヤルカリビアンのネットVOOM、カリブ海では早い早い。PC用と携帯用と2回線買えばすごく便利だけど、1回線だけで切り替えて使うので問題なかった。 毎朝目覚まし代わりに6時にコーヒーのルームサービスを頼んでいた。アメリカ東海岸は外はまだ真っ暗だ。ベランダは少々蒸し暑いけど、日本近海に比べたらなんのその。
その後ちょっと運動したり仕事したりして、お腹が空けばメインダイニングでブランチを食べる。朝や昼は座席指定ではないメインダイニングでは、色々な人と隣合わせるのでちょっとした会話も楽しい。
最初の頃に会ったコネティカットからファミリー三世代で車で来たというお父さんとお母さんは、私たちが日本から14時間のフライトで来たと言ったらとても驚いていた。その後このご夫婦とはジャグジーやエレベーターの中で何度も会って、そのたびに近しくご挨拶。エレベーターの中で会った時には、この人たちは日本から来たんだよと一緒にいたファミリーにも乗り合わせた他のお客さんにも紹介してくれた。
そしてディナーはコースタルキッチンへ。もちろんメニューは特別でおいしいものばかり。でもテーブルが隣と割と離れているので、周りの人とお話をするという感じではない。フォーマルナイトの時に自撮りで写真を撮ろうとしていたら、向こうのテーブルからティーンエイジャーの男の子がはにかみながらやってきて、写真を撮ってくれた。さすがコースタルキッチンのお客様。

4 やっぱりエンターテインメントはすごい!

初日の夜はさっそくシアターで『ヘアスプレイ』を鑑賞。ロイヤルカリビアンの大型船はブロードウェー版とほぼ変わらない時間とキャストでミュージカルを上演するのだ。
例えばこんな感じ(2025ー26年時点)
マンマ・ミーア! → アリュール
We Will Rock You  → アンセム
グリース(Grease) → ハーモニー/インディペンデンス
オズの魔法使い(The Wizard of Oz) → アイコン
サタデー・ナイト・フィーバー  → リバティ
キャッツ(Cats) → オアシス
バック・トゥ・ザ・フューチャー → スター

ヘアスプレイはニューヨークでのリバイバル初演をブロードウェイの舞台で見た思い出の作品だ。トラボルタがお母さんをやってた映画版も見たし、前回2019年のシンフォニー乗船時にも見ているので、今回で4回目になる。(だからというわけではないけど写真を撮り忘れた)

何日か後のランチで会った隣のテーブルの、出発港と同じ州に住んでいるという人たちは、かなり頻繁にシンフォニーに乗っているご様子。「毎回ヘアスプレイを見るけど毎回演出が違って、それが楽しいのよ」と言っていた。なるほどツウは違います。
アクアシアターやアイススケートショーも2種類ずつ全部見てとても良かったけれど、私たちが気に入ったのはバックバンドの人たち。
サックス×2・トランペット×2・トロンボーン×1・ギター・ベース・ドラム・キーボードの構成で、シアターのショーのほかリピーターパーティーやボードウォーク、プロムナードなどいろいろなところに出現。
ラウンジDazzlesでの独演会を見つけた時はうれしくて、30分ぐらい前に行ったんだけど。前の方の席は待ちかまえている人たちでもう埋まっていた。 大笑いできるのはクレイジークエスト。前後左右の座席の場所で分けた乗客で構成された4チームに司会者が、ベルトをたくさん集めてこいとか、赤い服を着ている人を探してなどとリクエスト。走り回るメンバーに観客席からここにあるよ、そこにいるよと声がかかる。チームメンバーがベルトを大量に抱えて走って戻る姿に会場全体大笑い。
開脚できる人を連れて来いとのお題で勝ったのは、お腹の出たアジア系のぽっちゃりした男性を連れてきたチームだった。司会者のじゃあ皆さん開脚してみての言葉にその人は足を前後に開いてペッたんとフロアにつけ、白鳥の湖を踊るように手をひらひら。ほかのチームが連れてきた人はせいぜいスクワットぐらいだったので、差は歴然だった。クルーズ船ってなんて人材豊富!(笑い転げてたので写真撮ってない)

5 寄港地:ポートカナベラル・ナッソー・ココケイ

3日目 ポートカナベラル

ポートカナベラルはオーランド空港の最寄港。ケネディ宇宙センターやディズニーワールドも近くにあるいかにもアメリカな観光拠点だ。近年はディズニークルーズ以外でもこの港を発着する船が増えて、ロイヤルカリビアンのオアシスクラスの超大型新造船ユートピアや、お得なMSCクルーズが何隻も発着するようになった。
(ポートカナベラル発着のクルーズを探すなら>>こちら
ポートカナベラル発着の目玉になるのは、 2026年8月就航の「スター・オブ・ザ・シーズ 248,663トン」。世界一の大きさで最新鋭の設備満載のアイコンクラスの第二弾。毎週日曜日発着の7泊8日のクルーズを、この2026年の8月下旬から始めるのだ。 私の将来の夢は、フロリダに1ヶ月ほどいて話題のクルーズ船を乗り継いで、連続乗船することだ。ポートカナベラルからマイアミやフォートローダーデールまでの(またはその逆の)移動をすれば、色々な船を乗り継げる。どうやって行くのか、時間や料金はどれぐらいなのか、港で降りたら案内でもあるのかと思ってそれを探すのを楽しみにしていた。

実際のところポートカナベラルの港には何もなかったんだけどね。シャトルバスやウーバーがずらりと並ぶ駐車場になっていて、ビーチで遊ぶ格好をしたファミリーが続々とバスに乗り込んでいく。ショップなど1軒もない。もちろん、マイアミやフォートローダデールに直通だという列車の案内なんてものもない。だだっ広いホールの向こうに自動販売機が1台あっただけ。
朝食の時に隣にいた老夫婦に「今日の予定は?」と聞かれ、何も決めてない。港を歩いてみようと思っていると言ったら心配そうな表情になったわけがわかった。その人たちはファミリー友人一族みんなでケネディ宇宙センターに行き、ビーチにも行き、バーベキューをして楽しむんだと言っていた。 でもね見つけちゃったのだ。いかにも貨物港の向こーうの方に、スター・オブ・ザ・シーズがいるのを! 予定では4日後の8月16日から処女航海で命名式のはず。ダイアナ・ロスがゴッドマザーに決まっていたのが急遽、女性宇宙飛行士に交代したばかりだ。どうやってすぐに代わりを見つけたのかな。ダイアナ・ロスじゃ危ないからあらかじめセカンド候補を決めていたのか…。
ランチの時に隣にいたお姉さん2人組とそんな話をしていたら、2日後にココケイでもスターと一緒になるのよとその人達が言う。ほんとかしら、と思っていたら、本当だった! いやはや皆さん、ロイヤルカリビアンの船の動向には本当に詳しい。それだけディープなファンが多いクルーズラインだと思う。

4日目 ナッソー(バハマ)

あんまり治安が良くないというイメージのあるバハマでは、船の周りの安全なエリアをうろうろして、旅の記念のTシャツを買っただけ。船の周りのショップなら精算もクルーズカードでできてしまうけれど、出港してからゼロが二つぐらい多い請求に気づいたら怖いので、現金で購入。

ニュースで見たんだけど、クルーズのお客さんがナッソーの路地裏のマッサージ店に入ったら、変なお茶を飲まされて意識もうろう。「マッサージはとっても気持ちよかった」と言っているビデオまで撮られて船に戻ったら、数日後にクレジットカードにとんでもない金額の請求が上がってたという事件があったのだ。しかもそのマッサージ店は、そのビデオがお客が納得して払った証拠だと言い張ったとか。(この事件はメディアで大きく取り上げられたので、結局は全額返金となったそうです) 港での滞在時間を短くしたのでその日の船上ライフはとても充実。日の出前に軽くベランダで食事をして、デッキを何周か走る(=歩く)。ジムでストレッチして、ゆっくりブランチ。17時からの超早いディナーの後は、19時からアイスショー、20時過ぎから22時まではジャズオーケストラ。合間にけっこう仕事もできる。こんな生活を毎日続けられたらなあ。

5日目 プライベートアイランド ココケイ

ココケイは、ロイヤルカリビアン社のお客様専用のプライベートアイランドで、50ヘクタール(野球場70個分ぐらい)もあるそうだ。地図は>>こちら
カリブ海をクルーズするロイヤルカリビアンとセレブリティの船は、ほとんどここに立ち寄って一日停泊。水着を着てビーチサンダルでクルーズカードとタオルを持って降りれば、島の中を自由に安全に遊び回ることができる。
島の真ん中をうねうねと走るウォータースライダーや波のプールや、おしゃれな水上コテージは有料だけど、ビーチチェアがずらりと並んだ砂浜で、ぱちゃぱちゃ泳ぐのは無料だ。島にはロイヤルカリビアンの従業員と船のお客さんしかいないので、ビーチチェアの上に荷物を置きっぱなしで海で遊んでいても安全だ。(ぜったい安全、とお約束するものではありません)
そしてお腹がすいたら無料のバーベキューコーナーへ。ハンバーガーやホットドッグやピザが次々と焼きあがって、取り放題食べ放題だ。
カリブ海の常で魚はあんまりいないけど、私は確かに見たのだ。海に浮かぶ私の足元の海底を、一抱えもありそうな4つ足に太い尻尾の大きなトカゲみたいなのが、のそのそと動いていたのを。
ジュラシックパークに来ちゃったのか!?と驚いたけど、あとで聞いたらバハマには普通に居るイグアナなんだって。
数日前のランチで隣のテーブルだったお姉さんの予言通り、隣にどかんとスター・オブ・ザ・シーズがやってきて、就航前の船を間近に見ることができた。メディア向けの試乗会なんだそうで、けっこうたくさん人が乗っている。いいなあ、無料で乗れて。こっちはジバラよ。と妙に対抗意識を燃やす私なのであった。
スターはお尻をこっちに向けシンフォニーは頭を向けて停泊なので、写真だと大きさがすごく違うみたいでなんだか悔しい。スターは25万トン、シンフォニーは23万トン。たった2万トンしか違わないのに。

6 久しぶりのニューヨークのあれやこれや

今回の旅行ではニューヨークに前泊2泊。帰りは深夜便にして船から降りた後、安いホテルにチェックイン。荷物を置いて夜まで遊んで帰ってきた。
前泊したのは、UNISON SQUARE のWホテル。2005年までここから10ブロックほどのところに住んでいたんだけど、その頃からユニオンスクエアと言えばおしゃれなエリア。しかもWホテルは機能的と言うよりは、おしゃれすぎて使いにくいデザインホテルだ。 14時間のフライトの後昼前にホテルにチェックイン。いつ時差ボケで気を失うかハラハラしながらも、懐かしい街を歩きまわった。
ユニオンスクエアのホールフーズの2階のフードコートで腹ごしらえした後は、時差ボケで気絶するまで街を歩いてみようとまずは昔住んでいたアパートへ。
ちょうどそのタイミングだったので、昔ここに住んでた と言ってズカズカ入っていき、ランドリーのトイレを借りた。(守衛さんにチップあげました)
たまーにお世話になった日本クラブ。ここでもトイレ借りた。(守衛さんにチップあげました)
これこれ、こういう道路にドカンとはみ出たオープンエアのレストランやカフェが気持ちいいんだよね。
住んでたころにはなかったハイライン。みんなが写真を撮っているので、私も同じように撮ってみた。
ほんの数ブロックだけど、バスにも乗ってみた。これで通勤してたんだなぁ。懐かしい。

帰国便は、下船日当日の深夜便にした。午前中に船を降りてから真夜中までどう過ごすか。マンハッタン市内にいくつかある一時預かりに荷物を預けて深夜まで動き回ることも考えたけど、思い切ってブロードウェイ近くの安いホテルを1泊で予約。昼前にチェックインさせてもらって深夜まで。空港までの車サービスも手配してもらって、荷物は全部部屋に置き、安心して最終日のマンハッタンを楽しむことができた。
さっそく昔住んでいたあたりのイタリアンレストランでランチ。建物は昔のままだけど、お店は名前も内装も変わっている。でもあの頃とあまり変わらない、大味のアメリカらしいイタリアンを楽しんだ。お店の向かいはGoogleニューヨーク本社になっていて、通り掛かる観光客が写真を撮っている。こんな観光名所ができたんだなぁ。
ゆっくりランチを食べて、ホテルに戻ってシャワーを浴びてさぁ、ブロードウェイショーへお出かけだ。ムーランルージュの割と良い席をあらかじめ予約してあった。劇場の前に行き、長い列の1番後ろの人に「これムーランルージュの列ですか」と聞いたら、その人はくるっと振り返り「そうよー、how exciting!」と身を震わせた。ものすごく楽しみにして来たのよとの気分がびんびんに伝わってきた。
この人に限らず、見に来ている人みんながそんな感じだった。ショーが始まり登場人物が出てくるたびに歓声、拍手。ヒロインが病気に苦しむところでは、隣の人も前の人も泣いている。そんな、泣くような話じゃないと思うんだけど、入れ込みようがすごい。もちろん演者の歌も踊りも演技もパフォーマンスは最上級。やっぱりブロードウェイは世界一なんだな。クルーズ船のショーなんかで喜んでいた自分が恥ずかしくなった。
あー楽しかった。ウキウキした気分のまま歩いてホテルに戻り、懐かしのホールフーズで買っておいたサラダとサンドイッチをちょっと食べて、カーサービスで空港へ。
ホテルのベルの男の子の知り合いなのか、キャッシュで払うなら90ドルでいいよとの約束の金額にチップをちょっと乗せてお支払い。
最終日まで大いに楽しめたニューヨーククルーズ旅行だった。

2024年8月11日

2024年8月 エアコンを消してアラスカへ
ノルウェージャン・アンコールでシアトル発着7泊8日

夏に涼しくクルーズができるのは、今や北ヨーロッパかアラスカだけになってしまった。日本発着のクルーズも夏はお祭りだ花火だと楽しいけれど、夏の日本近海は津軽海峡ぐらいまでは 海風が熱風となって、バルコニーに出ることもできない。

涼しい海風に当たりたい! そう思って決めた行先はアラスカ。前の年にヨーロッパに行ったので、今年はアメリカの番だ。弱い円を持つ身にとっては(2024年の前半は1ドル140円から160円の間をうろうろ) アメリカの物価高はキツイけれど、だからと言って日本の猛暑はもっと身にこたえる。脳みそは破壊されるし寿命が縮む。円安と脳破壊、どっちを選ぶ!? 自分にそう言い聞かせて、アメリカとクルーズをとことん楽しむことにした。

目次
1ノルウェージャン・アンコールに決めた
2乗船は余裕をもって
3久しぶりのメインダイニング
4ダンサーのいない船(エンターテインメントについて)
5寄港地で、鮭に会えなかった。
6コロナ以降のアメリカは


1 ノルウェージャン・アンコールに決めた

夏のアラスカクルーズで一番 お手軽なのは、シアトル や バンクーバー発着で 7泊8日で同じ港に戻ってくるコースだ。これだとアラスカ名物の氷河には、4日目ぐらいにちょっとタッチしてすぐに戻ってくる感じ。
アンカレッジ 近くのウィッティアまで 7泊8日かけて行くコースもある。ウィッティアで降りて アラスカの山奥のロッジホテルまで列車で行き、3泊とか4泊で国立公園内を点々として帰ってくるツアーも、クルーズにセットで付けられる。ゴールドラッシュ時代をたどることができるので、開拓物語が大好きなアメリカ人に大人気だ。
できるだけ長く涼しい海に浮かんでいたいけれど、今年はまだお盆の時期しか休めないサラリーマンの夫をもつ身の私だ。仕方なく日本から直行便で行けて便利な、週末シアトル発着の7泊8日のコースで探した。

そうして決めた船はノルウェージャン・アンコール。毎週5~6隻の船がシアトル発着の7泊8日のアラスカクルーズをしているけれど、乗ったことがないのはこの船とホランドだけだったのだ。
ノルウェージャン・アンコールは、コロナの直前に就航した17万トンの新造船だ。船のショーが充実しているから、私は大きな船が好きなのだ。このアンコールには新しいミュージカルショー、クワイア・ オブ・マンがあるという。コロナ前に同じノルウェージャンの新造船ブリスに乗った時には、レストランパッケージを使ってフレンチや イタリアンを美味しく楽しめた。
今回のコースはクルーズブラザーズ特別価格で、船の真ん中のちょっといいバルコニーがお得になっていた。

不安材料もちょっとあったんだけどね。コロナ禍以来、クルーズ 会社大手3社(ロイヤルカリビアン・カーニバル・ノルウェージャン)の中で、株価回復が一番思わしくないのが この ノルウェージャンだ。かなり厳しく コストカットをしているとは 業界ニュースで読んでいた。どんな風にコストカット しているのかな? そんな好奇心もちょっとはあった。結論から言えば、そんなアホな好奇心は持つべきではなかったんだけどね。

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2 乗船は余裕をもって

さて、今回は クルーズの前に2泊、ノルウェージャンのクルーズターミナル(ピア66)の真ん前の「 マリオット・シアトル・ウォーターフロント」ホテル に宿泊した。
乗船前日2024年8月10日土曜日の朝。時差ボケもあまり感じずに目が覚めたらびっくり。部屋から手が届くぐらいの距離に、ノルウェージャン・ブリスがドカンと泊まっていた。
ブリスちゃん お久しぶり! 2019年のゴールデンウィークに乗ったよ、と話しかける。おっきなお尻しか見えなかったけど。

私たちが今回乗るノルウェージャン・アンコールは明日日曜日にここにやってくる。そしてこのノルウェージャン専用のクルーズターミナルには、ノルウェージャンの船 ジョイ・アンコール・ブリスが毎週入れ替わり立ち替わりやってくる。だからもしノルウェージャンの船でアラスカクルーズをするならば、このマリオット ウォーターフロントホテルは本当に便利だ。ホテルの前の信号を渡ってちょいと右に行けばもう、荷物のチェックインゲートだから。
他の船は4-5キロ離れた別のターミナルなので、前泊するならダウンタウンのホテルからシャトルかタクシーで行くのがいいかもしれない。
前回シアトルからセレブリティに乗った時は、空港から船会社のシャトルバスに乗り込んで、港に直行したのだった。だからシアトルの街並みはバスの窓から眺めるだけだった。シアトルは魅力あふれる楽しい街なので、前泊2泊でゆっくりできて良かったと思う。

さーてすぐに乗船だ!と行きたいところだけれど、今回はゆっくり朝食を食べ部屋でダラダラし、昼過ぎにホテルをチェックアウトした。
乗船オペレーションは10時半くらいから開始と早いけど、部屋に入れるのは15時くらいと、いろいろなYOUTUBER(英語)が言っている。なので、13時頃行けばいいやとのんびり構える。前は1秒でも早く船に乗りたいと朝早くからそわそわしていたのに、私も年を取ったものだ。
いい訳をすれば、今回は優先乗船や特別フロアの特権が無い予約なので、早く行っても行列必至でゆっくり行ったのと同じくらいの時間になり、その倍は疲れることになりそうだったので。

13時前の乗船口に行列はほとんどなかったけれど、ロープがうねうねと張られていてチェックインカウンターになかなかたどり着けない。 きっと2時間前はここが大行列だったんだろうな。長い蛇行歩行の末にたどり着いたカウンターでは、オンラインではうまくできなかった チェックインとクレジットカードの登録をしてもらい、クルーズカードを渡される。ESTAの番号かプリントアウトを見せてと言われ、荷物をかき混ぜて出すことになった。私が見たYouTuberはほとんど アメリカ人だったので、そんなことは教えてくれなかったよ。

船に入ったのは13時。そこからすぐにクルーズカードに記載されている 緊急時の集合場所に行き、 スキャンしてもらって避難訓練 終了。あとは 部屋に入れますというアナウンスまで適当に待ってと言われる。 適当と言われたってどこのカフェもバーも ロビーも、もちろんバフェも部屋が空くのを待つ人でいっぱい。 みんな朝から並んでうんざりした表情で、だらしなく 椅子に寝そべって、見ているこっちもうんざりしてくる。(YouTuberたちの言っていた通り) 仕方ない 船内探検をしようとうろうろしているうちに14時40分。私たちの部屋があるフロアは入れますよとアナウンスがあった。

船に入ってアプリにつながったら、念のため レストランやショーの予約を確認するのがいい。 取れなかったものが取れたり、時間を動かしたりが 乗船前より簡単にできる。これをするための座る場所がなかなか見つからないんだけどね。

お部屋は 14階のMAバルコニー 14800号室。バルコニーの中では最上級で、上層階・真ん中の位置にある。かつては ジュニアスイートの扱いで バスタブ もあったのだけど、新しい船は ジュニアスイートをなくして バスタブも設置しなくなった。

アラスカ や北欧のフィヨルドなど、 寒くて景色がいいところをクルーズする時は、 船尾のバルコニー付きのお部屋が いいと思う。船体に遮られて風が来ないので、バルコニーで船の後ろに続く景色をずっと楽しむことができる。予約受付開始とともに一番最初になくなってしまう お部屋 なんだけどね。お値段もだいぶ 高かった。

17万トンと大きな船 なのに、エレベーターが前方と後方の2箇所しかない。なので真ん中の部屋は前に行くにも後ろに行くにもけっこう歩く必要があった。歩くのも運動のうちと思っていたけれど、メインダイニングやスパに行くのに前なのか後ろなのかわからなくなってしまう。1‐2回なら笑ってすますけど、何度も違う方に出ちゃうとがっくりする。クルーズ最終日までには、覚えられるけどね。
廊下を歩いている間は、ドアアートとでもいうべき、キャビンのドアの外側にマグネットをペタペタ貼っている部屋を見て歩くのが楽しかった。隣の部屋のファミリーは、ドアにホワイトボードを貼り付けて、「私たちはテキサスから来ました。あなたは?」なんて書いたりして。たちまち通りすがりの人のコメントでいっぱいになっていた。 私もTokyoと書いたよ。

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3 久しぶりのメインダイニング

今回は普通のバルコニーでの予約だったので、ダイニングは久しぶりにメインダイニングとなった。前回のクイーン・エリザベスではプリンセスグリルに。その前のセレブリティ・エッジではアクアクラスのレストランブルーに行ったのだけれど。

ノルウェージャンの船は、スペシャルティ レストランが充実していて、味はなかなかだ。前回乗ったブリスでは、 イタリアンが美味しくて、今までアメリカで食べた中で一番美味しいパスタだなんて感想を 旅行記 に書いている。
なので船の上でレストラン パッケージを追加で購入し、7泊のうち5回スペシャルティ レストランに行った。

スペシャルティレストランに加えて、実はメインダイニングもなかなか美味しかった。何より空いていていて、あまり待つことなく すぐに通されて、料理もすぐ出てくるのが良かった。
この船の ウエイターはほとんどが フィリピン人だった。 みんな フレンドリーで、入れ替わり 立ち返り やってきては、私たちが日本人だとわかるとニッポンが大好きーみたいに言ってくれる。
フリー シーティングで時間も適当に行っても楽しく食事ができるのは良かった。 ついつい ドリンク パッケージよりお値段が良いワインを頼んでしまって、追加の支払いが増えてしまうのだけれど。

私たちはスタンダードドリンクパッケージにしていたので、出てくるワインはまあそこそこ。 特に スパークリングが ちょっと甘くて すぐ飽きてしまった。プレミアムのドリンクにするには、一杯あたりの差額を払えばいいと聞いて、気が大きくなってジャカジャカ注文。まあ しょうがないね。 人生を楽しむって決めたんだからね。

朝食もほとんど メインダイニングに行った。朝は混んでいる時があって、メニューから頼んだものはすぐ出てくるんだけれど、追加のカップやケチャップなど、なかなか届かない。 どうやら キッチンから配膳台までの距離が遠くて、時間がかかるみたいだった。

コーヒーミルクは、日本では醤油やわさびが入ってるような小袋に入ってテーブルに置いてある。切れ目から袋を破って使うんだけど、これがなかなか指では切れない。向こうのテーブルに噛みちぎろうとしている人が見えると、やっぱりーと笑ってしまう。

なので、ノルウェージャン・アンコールのメインダイニングで朝食を食べる時は
・ コーヒーと紅茶 両方が飲みたくなった時のための 予備のカップ
・ コーヒーミルクの小袋を開けるためのハサミ
・ ケチャップの小さな瓶
を持って行くのがいいと思う。

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4ダンサーのいない船(エンターテインメントについて)

7泊のクルーズでのシアターのショーは
・予約が必要なクワイア・オブ・メンが 同じ内容で 2晩
・同じ人たちが 年代や 衣装を変えて違う曲を演奏する ビートルズ ショーが4晩
だった。

クワイア・オブ・メン は8人の男性コーラス+4人のバンドで、ビートルズは4人組。 ショーにバックダンサーはいない 。 オーケストラ バンド もない。 つまり この船のシアター に出てくるのはたったの16人 なのだ。

これに気づいた時には、愕然とした。
ダンサーがいない 船に乗っちゃったの?

クワイア・オブ・メンの8人の男声合唱は迫力があってさすがに感動した。 イギリス英語を話す人たちの会話は聞きにくかったけど、あんまり セリフがなくて歌が多かったし。むっちりしている役者が、バーを想定した舞台のテーブルに 飛び乗って体を揺すって歌うのは楽しく見た。

ビートルズバンドは、 バンド少年だったGに言わせれば、「今まで見たどのビートルズそっくりさんバンドよりも、頑張っている」そうだけど。私にすれば、マッシュルームカットもポールが左利きでギターを弾くのも、わざと訛ったイギリス英語でしゃべるのも、またかという感じ。
そのビートルズ4人組がクルーズ中に演奏する曲を変えて4回もショーをやる。Gはもちろん全部見る気満々だったけど、私は飽きそうだなあと思っていた。結論から言えば、演奏する曲の時代が進むにつれて、だんだん楽しくなったんだけど。

でもね、やっぱりクルーズでは大きな舞台で ダンサーズの迫力のショーが見たいよね。 ダンサーが乗ってない船って、、、プロダクションショーが1回しかないなんて、、、。 ショックでした。

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5 寄港地で、鮭に会えなかった。(寄港地でもケチケチ)

まずは最初の寄港地ジュノーにて。出発後丸1日の終日航海の後、3日目に到着。
この日は午後の停泊の予定で、港にはすでに4隻が港に停泊。私たちの前の日にシアトルを出発していった、ブリスまで居るではないか。
ブリスちゃんまた会えたねー、隣に並ぶのかなと喜んだのもつかの間、ブリスはしずしずと出発。そして私たちの乗っているアンコールがそのあと同じふ頭に滑り込んだ。なんとまあ、ジュノーの埠頭を同じ船会社の船が午前と午後で分けて使って、港湾料を節約してるってこと? ドケチ作戦に笑ってしまった。

ジュノーの繁華街まではちょっと遠かったけど、歩数稼ぎに歩く。この時は遠いところに停泊してツアー代を稼ごうとしている船会社の作戦に気づいていなかったのだ。
町に向かってぞろぞろと歩く船のお客さんたちの中から日本語が聞こえてきたので、思わおず声をかける。初めてノルウェイジャンに乗った日本人女子2人組で、お互い数少ない日本人乗客の中から会えたことに驚く。(前の日に私がレセプションで聞いたところでは、この定員4000人の船には、日本国籍の人がたった12人しか乗っていないそうだ。 中国人は50人と言っていたので、日本人は圧倒的マイノリティであった。 )
彼女たちは夜のホエールウォッチングツアーに行くと言っていた。アラスカは8月でも夜9時ぐらいまで明るいので、充分見えるんじゃないかな。でも寒かっただろうなあ。

私たちはその夜は期待のフレンチレストランを予約していたので、あまり時間がない。いい位置にどかんと停泊するウエステルダムとオベーションと、そのそばから山のてっぺんに登るロープウェーを見上げ、アラスカと描かれた手袋を買い、船に戻る。雨が降って急に寒くなったので、帰りはシャトルバスに乗っちゃったけど、じゅうぶん歩数は稼げた。

4日目のスキャグウエイでは、朝から夜まで13時間も停泊と最長だ。そして船の目の前にゴールドラッシュ時代の鉄道を再現したホワイトパストレインの駅がある。クルーズ船のお客さんはみんな この列車に乗って山の奥まで入り、ゴールドラッシュ時代の荒くれ者だった自分たちの先祖たちの気分を味わうのだ。

私は船に乗るのは好きだけど、列車はそんなでもない。だって船より揺れるでしょう? なので船会社の思惑に反して、200ドル以上もするチケットは買わなかった。
列車に乗る以外何もない小さな町スキャッグウェイだけど、昔は ゴールドラッシュで栄えたんだという歴史の展示があちこちにある。

今回アラスカに来る前に新田次郎の「アラスカ物語」を読んだので、その記述にもあったアラスカでの人々の厳しい暮らしぶりがありありと目に浮かぶ。

「アラスカ物語」は、クジラやアザラシの生肉を食べていたエスキモーの長となって鉱山開発をした日本人フランク安田が主人公だ。それに対してスキャグウエイの湊の展示は、ゴールドラッシュに惹かれて南からやってきた荒くれものたちの視点で作られているので、こんなきれいごとじゃなかったよねえと言いたくなるけどね。
それにアラスカ物語で人々が活動するエリアは、広大な大陸の北の奥(北極圏内)。スキャグウエイなんてアラスカの南の端のほんの入り口にすぎなかったのだ。人間て、お金が儲かるとなると何でもするのね、とつくづく思い知らされます。

5日目はアラスカクルーズ名物「グレーシャーベイクルーズ」。つまり氷河がせり出す湾内に船で行き、船から氷河見物するのだ。
いつもより早めに部屋を出て、船の先頭の15階と16階をぶち抜いたオベーションラウンジに行く。朝早くから場所取り合戦でゴロゴロと寝転ぶ人たちで見栄えが悪いとアメリカ人のクルーズYouTuberが言っていたので見物だ。確かに朝7時頃にはもうほぼ、景色がいいところは 場所が確保されていた。

私たちは、あらかじめクルーズ中全日使えるパッケージを買っていたスパに行く。150人限定でスパが混むことはないと言われたけれども、本当かな? 一つしかないウエットサウナや景色がよく見える位置の寝椅子はいつもけっこうな混みようだ。
でもまあ、オベーションラウンジほどではないので、暖かい石の寝椅子に寝そべって、だんだん近づいてくる氷河を眺める。。
といっても雪がほとんど解けた黒い山の谷間からちょろっと舌を出すように青白い氷河が見えるだけなんだけどね。

5月や6月だったら氷河はもうちょっと大きかったのかな。でもやはり地球温暖化の影響は大きい。 1750年ぐらいまでは入ってきた湾の外まではみ出すように氷河はあったけれど、今はどんどん後退していると レクチャーでも言っていた。

窓際に立って 外を眺めていると、いつの間にか人が後ろに来て「何か見えるの?」と聞く。「いやいや、外を見てただけ」 と笑って答えるんだけれど。そして「あなたは何か見ましたか?」と聞くと、まだ見ないと言う返事。 それぐらい氷河や動物を見る機会は少なかった。鯨の潮吹きがちょろっと見えただけ。
どこの港からもヘリコプターで氷河の頂上に行ったり、小型船でホエールウォッチングに行ったり。そういうツアーがバンバン出ていてけっこうな人気だった。アラスカで氷河に触れたり動物に出会ったりするには、さらに奥に行く有料のツアーを申し込む必要があるのかな。

6日目のケチカンでは大失敗。
15年前にケチカンにセレブリティ来た時は、船の真ん前が町で川があり、鮭が遡上するサーモンラダー(=鮭のはしご登り)もすぐそこだった。

部屋のモニターに映し出されるケチカンのポートマップにも、懐かしい町の地図が映し出される。そうそう、こんなだったよね。ここが船着き場で、ここが川で橋。このサーモンラダーにまた行って、サケの遡上を見て元気をもらおう!と楽しみにしていた。ケチカンでの停泊時間は7時半から13時半までと短いけれど、昼前にちょっと船を降りて川までお散歩しよう、と。

ところが、船を降りて、あれ? 目の前に町がない。川もない。お土産物が並ぶ巨大なショッピングセンターがドカンとあるだけだ。
しばらくショッピングセンターの中と外をうろうろした後、ようやく見つけたセンターの隅の案内所に行ってみた。「川はどこですか?」と聞く私に、カウンターのおじさんは、近くに川はないよ。と言う。タクシーに乗って行かなくちゃね、と。前に来たときは、すぐそこが川だったんだけど…。キョトンとする私に、おじさんは気の毒そうに言う。それはここからxxマイル先の町のことだよ。(でもタクシーなんて見当たらない)呆然とする私がわかっていないと思ったのか、おじさんは言い直した。「10キロ先だよ。とても歩いては行けない。」

つまり、この船は「ノルウェージャンの船のために特設された最新のケチカンの埠頭」に停泊している。そこはケチカンの町の中心からは7マイル(ホントは12キロ以上)離れていて、特別に運行される無料のシャトルバスに乗ってなんと30分もかかる。そしてそのシャトルバスは、行きは9時半港発が最終便。帰りは11時町発が最終便。

朝起きた時から、船の中がシーンとしていたわけが、今わかった。みなさん早起きしてツアーバスやシャトルバスで出かけたってことだったのね。
鮭のはしごが見たかった私は悔しくてたまらない。15年前にセレブリティで来たときは、川は歩いてすぐのところにあった。鮭たちは人生最後の力を振り絞って、はしごのような滝を登っていた。あれから15年たってまたそんな鮭たちを見て私はどんな力をもらうのか。自分で自分を見てみたかったんだけれどね。自分の居場所もわからずに近くにすら行けないとは。。。なんというお粗末な私の人生。

7日目ヴィクトリア
夜の8時から3時間だけ停泊 というカポタージュ規制のためだけの寄港。この港に来るのはもう3回目だし、前回ブリスで来た時には昼間の停泊で町巡りツアーに行ったから上陸はしなかった。その時のガイドさんが言っていたけれど、カナダのお金持ちが集う別荘地だそうで。 だから1回くらいは街並みを見ておくのはいいと思う。
最終日の最後のビートルズショーの後には、フェアウェルパーティーがシアターであった。オフィサーズが勢揃い。セントルシア出身の カリビアンのクルーズ ディレクターが 上手に盛り上げてくれて楽しかった。
フェアウェルの最後を飾ったのは、ビートルズでもラウンジで人気だった女性シンガーでもなく、いつも ビュッフェの入り口にいた Washy washyチームだった。みんな大笑い。もっとこういうノリノリのエンターテインメントが見たかったなあ。

下船日 シアトル(チップ考)
朝起きたら目の前に大都会シアトルが広がっていた。今回は一泊の後泊があるので、下船は一番最後の組9時半。それでも9時過ぎには部屋を出てとアナウンスされ、船外に。
シアトルにクルーズで定刻に戻れば、余裕でその日の13時半の便に乗れるとわかった。

悪天候やエンジントラブルで船が遅れることがないとは言い切れないので、下船日の後泊は飛行機のチケットを買いなおさない保険と思ってもいいかもしれない。 シアトルの街も楽しめるしね。

そうそう。部屋を出るときに部屋に置く枕銭について。念のため英語で検索してみたら「今時20ドルじゃ、侮辱レベル。せめて40ドルから。子供がいたりして手間がかかったら100ドルぐらい。」と書いてあって仰天した。そうか、やっぱり。
日本発着の外国船だって、きっと外国人はこれぐらいしているんだろうなあ。そういう船で日本人へのサービスが悪いという話を聞くにつれ、ちゃんとチップを渡さないからじゃないの?と思うようになった。

検索した中で、面白かったのはこれ。
250ドルを1ドル・5ドルを多め、残りは10ドルと20ドルのお札で持っていて、1ドル札はバーで飲み物が来るたびに。 なじみの バーテンができて 名前を覚えたり 好みを覚えてくれたり良くしてくれたら、最後に 封筒に20ドル ぐらい入れて渡す。
部屋係は最初に25ドル。 最後にまた同じ額か サービスの良さによって ちょっと多い ぐらい渡す。
ウェイターは食事のたびに変わったら、食事の最後に 5ドル をテーブルに置く。 同じ人がずっと面倒を見てくれたら 最後に 封筒に入れて多めの金額を メインウェイターとアシスタント ウェイターそれぞれに渡す。

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6 コロナ以降のアメリカは

・まずはネット
2019年のゴールデンウィークにロス発のクルーズをして以来、すごく久しぶりにアメリカにやってきた。場所は シアトル。直行便で約9時間。成田を午後6時に出発すると到着はシアトルの午前10時半になる。 お昼過ぎにはノルウェージャンのクルーズターミナルの真ん前のマリオット ウォーターフロントにチェックインしていた。

シアトルに 着いて一番最初に試みたのは、SIMカードの購入だ。色々な E-SIMがネットで日本にいながら事前購入できるけど、アラスカの寄港地もカバーするのは、どうやらAT&Tの E-SIM だけみたい(2024年8月現在)。空港で探したけれども、SIMカード自体売っていない。昨年バルセロナの空港ではちゃんと買えたのに。ホテルのお兄さんにAT&Tのショップを聞き、歩いても10分ぐらいだよと言われ、地図にぐるぐる 丸をつけてもらって張り切って出かける。

外に出てびっくり。シアトルはけっこうな坂の町なのだ。 ネットがないから Uber も呼べず、タクシーで来たから 気づかなかった 。ウォーターフロントからダウンタウンに歩いて行くには、すごい 階段か エレベーターを上がらなくてはいけない。( このエレベーターが2回に1回は故障中の表示なのだ。やれやれ。) 時差ボケ解消には日光に当たって運動だ!と 気を取り直して出かける。
何せ日本の夏を逃れてやって来た私たちだ。気温は30度近くと高かったけれど、カラッとしたシアトルの空気はとっても気持ちが良いのだ。

AT&Tショップでは、順番待ち3番目ぐらいで30分ほど待ったかもしれない。嬉しそうにはしゃぎながら新商品の手続きをしている人たち、故障したみたい緊急なのとなんとか 割り込もうとするお姉さんなど、ああアメリカだなあと見ているだけで楽しくなってくるので時間は苦にならなかった。 担当してくれたお相撲さんみたいな黒人の店員さんは、高校生の時に日本語の授業をを2年ぐらい受けたけど すっかり忘れちゃったよ と言いながら、日本語仕様の iPhone にちゃんと EーSIM をセットしてくれた。 解除の方法も教わって1ヶ月分の料金+セット料・税金込みで60ドル なり。PC や携帯をつないでテザリングできたし、電話番号ももらえてタクシーや レストランの予約もできたので、まあまあ 便利に使えたと言える。 デザリングの速度は3.8と8.9 ぐらい。

・時差ぼけはいつくるか? 恐る恐るの初日
ネットが使えるようになってひと安心。こうなるといつ時差ボケが出て眠りに落ちるかわからない。フィッシュマーケットやその近くのオープンエアのレストランはとってもよさそうだったけど、今回は2泊前泊するから明日来よう。と、がまん、がまん。ホテルに戻る途中、安売りスーパーのターゲットのデリに寄り道して今日食べるサンドイッチと野菜サラダ、翌朝用のヨーグルトとチーズを購入。44ドルなりー。ホテルの部屋はアメリカンサイズで大きくて バルコニーも付いていてウォーターフロントが見える。レストランに食べに行かなくても部屋で食事するので十分景色が楽しめた。
わざわざ バスタブ付きの部屋を指定したからとゆっくりお風呂に入ったら、時刻はもう夕方だ。これでぱったり 眠くなるかなと思ったら、意外と元気。
それじゃあと港沿いを行けるところまでお散歩して戻って、ホテルの真ん前のレストラン"Anthony's Bell Street Diner"の、海際に並んだ外のテーブルで沈む夕陽を見ながらお食事。サラダに前菜に白身魚のグリルを注文。ワインは2人で3杯ぐらい。と軽く食べたつもりが、お値段は チップ を20%乗せたら170ドルになった。むむむ、これがアメリカの物価高の現実か。でもこれにめげていたらきっとアメリカは楽しめない。猛暑の日本で暑さに白目むいているより良かったでしょう?と自分に言い聞かせる。
日暮れとともに気温はどんどん下がって、体が冷え切ってブルブル震えながらホテルに戻る。バスタブにお湯をたっぷりためて温まり、今度こそぐっすり就寝。

・やっぱり海外旅行は楽しいな
シアトルに行って良かった。アメリカの中で一番というぐらいリベラルな町で、異人種カップルや同性カップルが多い。多様性を受け入れる包容力を感じた。(3ヶ月後の大統領選でのトランプの得票率は、たった22%。)
宿泊したマリオットホテルがシアトル美術館の無料入場券をくれたので、わーい、わーいと見に行ったんだけどね。古代から現代までのアートがずらり。世界中の歴史と多様性がよくわかる作りになっていて、その思想と工夫された展示に感心した。
もちろん影の部分もあって、それはヤク中のホームレスの多さ。ダウンタウンの街角ごとに人が座ったり立ったりして、ゆらゆら揺れている。タクシーの運転手さんが「シアトルはドラッグフリー(ドラッグが合法)だから、ああなっちゃうんだよ」と言っていた。「夜なんて、まるでゾンビがうようよいるみたいになるよ」と。
ゆらゆら揺れているだけの人たちには凶暴さは感じなかったけど、入ろうとしたスーパーマーケットの入口で警備員に訳のわからないことを喚いてる人がいた。さすがにその人の近くを通ってお店に入る気にはならなかった。

一番笑ったのは、シアトル2日目の夜に奮発して行った海辺のシーフードレストランで。タコの足の丸焼きをメニューに見つけて、こんなゲテモノ、アメリカじゃあ誰も頼まないんじゃない?とサーブしてくれたウエイターに言ったら、「そんなことないよ。このメニューは僕の一番の好物さ」なんて、しれっと言うのだ。このうまい具合にあしらいつつ、お互いに気分がよくなるアメリカらしいノリ、好きだなあ。

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